TWIGGY.’styleとは?

オープン当初からTWIGGY. は、1960年代のロンドンカルチャーをベースに、旅やアートなどの多様なジャンルをインスピレーションの源とし、独自のヘアデザインをクリエイションしてきました。モードやクラシカル、モダン、ロックなど、さまざまなエッセンスが組み合わさったヘアデザインには、一貫して変わらない“軸”が存在しています。

『TWIGGY. style』では、スタイリストたちが表現するヘアデザインを、“想い”や“美学”とともに紹介します。連載第1回目はオーナーの松浦美穂。 “美容師として表現者であり続けたい”と語る松浦が貫き続ける、ヘアデザインの“美学”を、タイムレスなビジュアルとともに、紐解いていきます。

新たなヘアデザインを
“つくりだす“

ーヘアデザインをどのように
クリエイションしていますか?

「この30年間、“トレンドを追う”ヘアスタイルではなく、今の気分をキャッチして新たなヘアデザインを“つくりだす“ことを意識してきました。どのヘアスタイルを素敵だと感じるかどうかは、それぞれの価値観によるもの。だから“絶対こうでなきゃ!”という固定概念には捉われたくないと思っています。できるだけその人が持つ個性を活かしながら、ちょっとしたスパイスを効かせて、その人の魅力を最大限に引き出していきたいと考えています」(松浦)

TWIGGY.20周年を記念して撮影したビジュアル
2009年から2013年に撮影された「YUMEDREAMING」ビジュアル

ー今後、美容師としてどのように
歩んでいきたいですか?

「私の場合、具体的な目標や展望をあまり立てたことがなくて。そのときの気持ちや感覚に逆らうことなく、楽しいと感じることに本気でチャレンジし続けて今まで来ています。そうやって自分らしさを貫き、いつのまにか30年経っていたというのが正直なところ。これからもクリエイションにかける熱量を保ちながら、自分の感覚を信じて、常に新たなヘアデザインにチャレンジしたいと思っています。私にとって美容師は仕事として捉えるものではないんです。ヘアカットをすること、そしてお客さまを喜ばせることに、一番幸せを感じる。これからも楽しみながら美容師を続けたいし、一生表現者であり続けたいと思っています。止まることなく、常に新しい風を取り入れながらヘアデザインをクリエイションし、TWIGGY. のスタッフとともに歩んでいきたいと願っています」(松浦)

TWIGGY.30周年を記念して撮影したビジュアル
profile

松浦美穂(Miho Matsuura)

美容師・ヘアメイクを経て渡英し、1990年に帰国後「TWIGGY.」を設立。 サロンワークに加え、雑誌・広告・ショーなど、ヘアアーティストとしても幅広く活動する。常にナチュラルな中に革新的な要素をテーマとして、一人ひとりのそのときの“個”をヘアスタイルで表現していくことを心がけている。 サロンから派生し、2011年には水を汚さないことを目指したオリジナルヘアケアプロダクツ「YUMEDREAMING」を発表し、2016年にオーガニックカフェを併設。また2018年夏より全館の電力を100%自然エネルギーにパワーシフトし、“健康”と“美容”と“地球環境”、そして“ファッション&カルチャー”を軸に多方面で活動の場を広げている。

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