Sota Ishigaki presents 冷たい冬からやわらかくあたたかい春へ…
季節のうつろいを音で感じる

音楽は私たちにとって、新たなヘアデザインのインスピレーションの源であり、インテリアやアートとともにTWIGGY.独自の世界観を生み出す要素のひとつ。サロンにはオープン当初から音楽好きのスタッフが集まり、今の気分や季節に合わせた音楽をセレクトしています。ひとりでも多くの方にTWIGGY.の世界観を楽しんでいただくために、毎月、今聴きたい音楽をプレイリストにまとめ、どこでも楽しめるように配信していきます。ロックからジャズ、ソウルミュージックまで、幅広いジャンルを横断したTWIGGY.playlistを聴いて、TWIGGY.のサロンにいるようなひとときを味わってください♪

第6回目は、ツンと頬をさす冷たい空気の中にも、だんだんとあたたかい春が近づいてくるのを感じる…そんな季節のうつろいをプレイリストで表現しました。
冬から春への季節の変わり目は、寒い日々にあたたかい空気が入り混じっていく感覚。そんな微妙な変化を表現するように、音の質感、ビートの重なりにニュアンスのある楽曲をセレクトしました。冬と春の狭間にゆらぐ感覚を、このプレイリストでお楽しみください。

Ishigaki comment

今回は、冷たい冬からあたたかい春へのうつろいを表現したプレイリスト。まずは、冬のひんやりとした空気を感じる…ピアノの音色が印象的なFKJ・(((〇)))の「Ylang Ylang」からスタート。プレイリストが進むにつれて、ピアノの音色にエレクトロニックな音やビートが重なる楽曲を入れ、冬の冷たさと春のあたたかさの狭間にいる感覚を表現してみました。終盤の17曲目のFKJの「Way Out」は、冒頭にドアが“ガチャッ”と開く音が…。これは、このプレイリストの春にむけてのドアが一気にひらくイメージ。以降の楽曲は、18曲目のクロード・ドビュッシーの「アラベスク」をはじめ、春のようなあたたかい音色が吹きぬけていく曲をセレクトしています。最後の曲はザ・ビートルズの「Blackbird」。この曲は音色もさることながら、歌詞の“You were only waiting for this moment to arise(君が待っていたのは、飛び立つこの瞬間なんだ)”で、季節が春へむかっていく様子をイメージしました。


僕はTWIGGY.に入社してから、音楽好きのサロンスタッフの影響を受け、音や曲により興味を持つようになりました。さらに入社して1~2年経つと、自分で曲をつくるようにも…。そんな経緯もあって、今回のプレイリストは曲の雰囲気だけでなく、“曲のつくり方”という視点からも楽曲をセレクトしました。たとえば、1曲目のFKJ・(((〇)))の「Ylang Ylang」を紐解くと、19世紀末~20世紀初頭のクロード・ドビュッシーの楽曲のつくり方に近い気がするし…、13曲目のマイルス・デイヴィスもジャンルは違うけれど、ドビュッシーの作曲方法を発展させてつくられた楽曲のような気がする…。あくまで僕の感覚ですが、ひとつの曲を紐解いたときにルーツになりそうな楽曲も入れて、昔から今の“作曲のうつろい”も、このプレイリストで表現しています。


僕にとって音楽は、聴き心地だけなく楽曲の中身を研究したり…自分で音をつくったり…、さまざまな楽しみ方があるもの。ぜひこのプレイリストで、普段とは違う角度から“音”を楽しんでみてください♪

selector

石垣奏太(Sota Ishigaki)

2017年にTWIGGY.入社。遊び心のあるヘアデザインをベースに、個性的なカットラインやパーマスタイルを提案。サロンワークだけでなく、音源制作も積極的におこない、アーティストなどに楽曲提供をしている。作品づくりでは、制作した音源をつかいながら自ら動画編集もおこな い、オリジナリティのあるクリエイションをしている。
自主制作の音源はこちらから。

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